似ているようで違う精神科と心療内科

心療内科と精神科は同じものであると思われていることも多いですが、厳密に言うと両者にははっきりとした違いがあります。どちらも患者の心の病が原因である症状を治療するということでは共通していますが、違っているのは治療する症状の内容です。精神科の場合には、心の病が原因となっている精神の変調などを治療することが目的になっています。それに対して診療内科では、心の病が原因となって、体のほかの部分に発生している症状を治療することが目的になっています。そのために、同じように心の病が原因になっている症状を治療したい人でも、精神の治療をしたいか体の治療をしたいかによって、治療を受けるべき最適な診療科が異なってきます。

心療内科で治療した方が良い症状

心の病が原因であっても、精神科ではなくて心療内科で治療したほうが最適なのは胃潰瘍などの症状です。胃潰瘍は精神的なストレスが原因になって発生する場合も多いので、体の治療をおこなうだけでは回復が効果的に進まない場合もあります。そのために、胃潰瘍の治療では患者の精神的なストレスをやわらげることができるような治療も重視されているのですが、そうした精神的な治療を担当しているのが心療内科です。症状が現れている胃に対する直接的な治療と、症状の原因になっている心の両方を同時に治療していくことで、多角的に症状の改善を進めることができます。 身体的な原因が存在せずに、精神的な原因のみによって症状が発生しているケースもあるため、内科で診療しても原因がわからなかった場合でも、心療内科を受診することで原因が判明することがあります。